サイトコンセプトの説明


さて、ここに来てこのサイトのテーマというかコンセプトを、この掲示板のひとつのスレッドだけに目を通されて、
それで判断されたり解釈されたりされる事がどうも多くなっているようですので、
この辺でもう一度、このサイトを大枠で説明してみたいと思います。

まず、このサイトは、これからフィリピン人と結婚しようと考えている人に対して
日比国際結婚の現状とそのリスクを理解してもらい
“安易に決断する前に、もう一度よく考えてみましょう”
という事を喚起するサイトです。


ほとんどのエピソードの前提として
『2005年の入管の“興行VISAの厳格化”に伴いフィリピン人タレント達の日本への入国は、非常に難しいものとなり、
その結果、“日本へ行く為ならば相手を選ばない”結婚が非常に増えているというのが現状での常識となっています。』
があります。

当サイトではこれを称して“駆け込み隊”としています。

05年までは再度の訪日が可能で、それで稼ぐ事を前提に来日していたタレント(ベテラン)たちが、
タレントとしての再度の来日が不可能であると通告され、その結果、今まで日本人との結婚など考えていなかった者までが、
一番簡単に、しかも無条件で日本で仕事のできるビザが手に入るということで方向転換をし、
その結果、最初から日本で日本人と円満な夫婦生活をしようなどということはこれぽっちも考慮せず、
ただ日本人の配偶者のビザが欲しい一身で、相手を物色するという事態になっているわけです。

ですので、今まで以上に“疑う”という事が大切になってくるはずです。

この辺を称して
“フィリピン人(フィリピン)を差別”“フィリピン人(フィリピン)への誹謗中傷”“反(アンチ)フィリピン”
と取られる方がいるようですが、上で説明しました通り、対象は絞られているという事を理解していただきたいと思います。

広い定義で“フィリピンを語る”サイトではなく、ある特定の出来事(問題)の元で語っているという事です。



掲示板のスレッドのテーマによりまして、フィリピンサイドの問題に話が集中する場合と、
日本人サイドの問題が多く語られる場合とあります。

わたし個人としましては、個々のケースではどちらにより問題があるかといったことを書く場合もありますが、
それはあくまでそれぞれのテーマによるもので、
全体的に“フィリピン人が悪い”とか“いやいや、日本人の方がより悪い”
といった思想があるわけではありませんし、決め付けているわけでもありません。

ただ、テーマを絞って話をしていかないと、問題点がぼやけてしまいますので、そうにならない様に、
より具体的に記述する場合も多々ありますので、そういった風に捉えられてしまう事があることも重々承知しています。



最終的には、日比国際結婚をされている方々に(もちろんわたしも含めて)より利益があるようにと考えております。


エピソードは個別によってまたそれぞれ意味合いが違っているものもありますので、
それはまた今までのようにそれぞれのエピソードを語るという形で続けていきますので、
今日のところはそういったことで回りくどい表現もありますが、説明させていただきました。



また、興行ビザの厳格化という指針が出たときに、
誠に恥ずかしながら“フィリピン人の興行visaでの日本入国問題を考えるブログ”をやっていたこともあり、
その後の動向には人一倍関心がありましたし、それを伝えていかなくてはという責任も感じていました。



昨年後半からその手の情報が増え始めてきまして・・・事件も起きはじめていました。

これはこの辺で
「大きく状況が変わったということをインフォメーションしないといけない」
という気持ちになりました。

そういったことも、このサイトを始めました理由のひとつです。



そして、すべての話の最終的な結論は“親の都合で不幸なこどもを作らない”です。

例えば、在留特別ビザを貰うために、日本人とのこどもがいると条件が有利という現実がありますが、
これは罷り間違うと、そのこどもは日本へ在留するための“道具”という事になってしまいます。

両親が日本人ならまだしも、片方の親が外国人の場合、
その後の人生にある種のハンディキャップを負うことも、現実的にはありえます。

すでに社会問題とまでなっているそういった現実も含めて、このサイトでは警鐘を鳴らし、喚起をしているつもりです。


“あなた達のカミサンはどこで知り合ったの?”
“アンタ達の出会いを否定してるの?”
というごもっともな問いへの回答

さて、こういったお話をしていると、中には
『そういうお前だって店で知り合って結婚したんだから、こんな話をしていると自分の嫁さんの否定に繋がるぞ』
といったようなことを言われる方もおります。

こういう理論って、一見“なるほど”と思えたりもします。

ですが、実はこれぐらい意味のない理論はありません。

それはこういうことです・・・


例えば刑務所内で知り合った男女がいたと仮定します。

お互いに受刑者だったらそういったことは現実には可能性はないでしょうが、
受刑者と管理官という事でならありえるでしょうか。

“プリズンブレイク”の見過ぎかもしれませんが、受刑者と医務官なんていうことも可能性としてはありそうです。

そして、出所後にふたりは結婚する。

確かにこのふたりは片方が罪を犯したことで出会う機会ができたわけです。

さて、そこでこのふたりがその罪を犯したことを否定する事が、自ら出会った機会を否定する事になるでしょうか・・・

「あのときに俺があれをやったからお前と出会えたんだよな」
っていう話はありだと思います。

ですが
「だからあれをやってよかったんだよな」
って事ではないでしょう。


過去の出来事を否定する事は、決して自らを偽って肯定するためではなく、
正しい未来へ向かっての新しい一歩になるのではないでしょうか。


不良仲間で知り合って結婚したふたりが、その後に不良を否定する事は、自らを否定する事になるでしょうか・・・・・
 
(掲示板のエピソードY”を語る・・・ 2007/05/16の書き込みから転載)


用語の解説


“駆け込み隊”
2005年の入管の“興行VISAの厳格化”に伴い
フィリピン人タレント達の日本への入国は非常に難しいものとなり、
その結果、“日本へ行く為ならば相手を選ばない”結婚を画策するようになった、
主に元タレントさんの事を指す。

“お助け隊”
そういったことで日本へ来れなくなった主に元タレントさんたちを不憫に思い、
なんとか助けてあげたいと思い込んでしまっている日本人男性の事を指す。

“OFW”
(Overseas Filipino Workers)
フィリピン人海外労働者のこと。
一説には全人口の1割がいるとも言われている。
1990年代に一時減少したが、アジア通貨危機などの要因により、
その後また増加傾向にある。

“OPA”
(Overseas Performing Artist)
フィリピン人海外公演芸能人のこと。
ようするにいわゆるタレントは正式にはこうに表記される。
OFWの中にOPAが含まれていると政府が考えているかどうかは非常に微妙。

“興行ビザの厳格化”
法務省入国管理局が、
『我が国に「興行」の在留資格で上陸しようとする外国人に関する許可基準を定める
法務省令の一務部を、2月15日に改正し、3月15日から施行されます。』
と通達を出した事から始まった騒動で、
アメリカ政府からの“人身売買”という指摘に対して、その前年に起きていた
イラクでテロ集団に誘拐されていたフィリピン人(アンヘロ・デラクルスさん)の開放の為に、
フィリピン政府がイラク駐留の人道支援部隊全員を撤退させた事に対するアメリカの仕返しとして、
日本にフィリピンからのタレントの入国を制限するようにプレッシャーをかけられた結果と指摘する向きも多いが、
ブッシュ大統領自体は人権問題として03年よりこの問題に対しては強く取り組んでおり
(自分を支持するキリスト教右派への配慮から)
この件があったからアメリカが日本へという説は、そういった要因も全く無いとはいえないが、
それがすべてなわけではない。

大きなポイントとしては、世界的に広がってきている“人権侵害”に対する意識として、
興行ビザで日本へ入国するフィリピン人の占める数が02年の時点で
74,729/123,322名となっており、
世界的に興行としてのビザの使用での人権侵害に繋がる行為が多く見かけられるということで、
この数字があまりにも大きく目に付いたということが事を大きくしたと考えられる。

“反対派(可哀想派)”の人々が、入管の改正に関する意見募集に対し、
結果的にそれの多くがタレントが資格外活動をしている事を追認する内容の意見を投稿したために
かえって厳格化を薦める口実を与えた事は記憶に新しい。

“人身売買”
興行ビザの厳格化の流れの中で、アメリカから定義された“人身売買”を
イコール“売春”と理解している人もいるようですが、これは実はイコールではなく、
行かされた国(あえてこうに書きますが)で何をされるということではなく、
その行かされるという行為自体が“人身売買”と定義されているわけで、
ここを見間違うと「タレント=売春」といった風な表現を使う人も出てきてしまい、
これがマスコミなどだと、もう取り返しがつかないほどのレッテルを貼られてしまう事になります。

“ファミリービザ”
今、PPやPスナで働くフィリピン人女性に「何のビザで日本にいるの」っていうクエスチョンに対して、
そのうちのかなりの確立で帰ってくるアンサー。
しかし、本来ファミリービザでの就業は違法なので、こうやって堂々と口にする人のほとんどはそれは偽りであることが多い。



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